絶望の三十代人間

絶望中の人がなんとか生きている記録

【映画】工作 黒金星と呼ばれた男(韓国)

事実に基づいた映画

スパイ映画ではあるが

話の軸は友情と本当に祖国を思うこととは何か、いったところ

舞台は1996年の韓国と北朝鮮

北朝鮮の核施設の場所を突き止めるために

韓国の諜報活動機関である案企部のパクが

黒金星(ブラック・ヴィーナス)をコードネームとし

商売人として北朝鮮に潜入する

北朝鮮幹部、引いてはキム・ジョンナム氏に近づいていく

パクが順調にことを運んでいく一方で

韓国では国内初の大統領選が行われ

与党がキム・デジュン陣営におされている中

案企部により裏で別の北風工作が動き出す…




韓国では、マウス・アクションとして宣伝されており

その名の通りに派手なアクションシーンはなく

緊張感のあるやりとりや演技で始終物語が展開されていきます

次はどうなるのかとドキドキして見てました

とくに黒金星であるパクと北朝鮮幹部であるリ所長とのやりとりに注目です

映画の中でリ所長ははじめめちゃくちゃ恐いんですが

祖国を豊かにするために資本主義を学び

外貨稼ぎに翻弄する熱血漢です(外観はクールですが)

「私も贈り物を贈りたかったんだ」と

パクに贈り物をおずおずと差し出すシーンは

クールで知的であり、冷酷な面を持ち合わせる幹部ではなく
(こう書くと中二病のよう…)

一人の人間としての感情を強く感じさせるシーンとして印象的でした

当初のギャップと映像のカットの仕方が効いていて

さながら少女漫画のシーンにも見えました笑

これが萌えか…と思いました

度々二人の心の交流を感じさせるシーンがあります

リ所長を演じるイ・ソンミンさんは

役から抜けると韓国俳優って感じで

全然雰囲気が違うんですよね

映画でリ所長のイケメン具合をぜひ見ていただきたいところ

しかし、これ北朝鮮で流したら死刑ものなんだろうなぁ

北朝鮮と韓国の歴史を事前予習せずに

見てきましたが楽しめました

いま映画の内容を補完するかたちで

歴史背景を調べてるのですが、なかなか興味深いです

一緒に見た友人いわく韓国映画はこんな感じに

友情具合がすごく濃いらしいですね

映画館で韓国映画ってはじめて見たな~